「音楽を奏でる家」その名の通り、奥様がピアノの先生。住宅街での計画なので、防音等の配慮にも細心の注意をはらいました。実際の音を確認し+αの措置を講じ、レッスンルームが無事に完成した。
外観は、箱をいくつも重ねた動きのある形状とし、外壁の一部と玄関ドアに赤色を使い、テンポのある表現としました。
内部空間の醍醐味として、外観からは想像できない抜けるような白色で、随所に奥様希望のカラフルな差し色を配する事で、空間の視覚的テンポが良くなります。アール状の手摺りを持つ階段や、縦の広がりを表現する吹抜け、そして樹脂タタミを敷いた横の広がりをつかさどる小上りダイニングが空間のリズム感を表現しました。
目と耳で感じることのできる今回の計画は、いろんな意味での「音楽を奏でる家」となりました。